大船神社

大船神社鳥居前は道の端に少し車が駐車出来ますが、大船山登山道入り口の駐車場の方が広く駐車し易いです、山中にある神社なのに立派な作りです、弁慶杉は枝が折れてかなり傷んでいる様子です。

1000mを超える大船山に鎮座する神社。

大船神社までの道程で見下ろす山々は広く雄大で、この地を聖域にした意味がわかる。
創建時はお寺として建立され、最盛期には宿坊30軒以上を列ねたとされます。
上矢作の市街から尾根沿いに全長6kmにも及ぶ参道があり、江戸時代には岩村城主の庇護も有り赤松の松並木が350本も揃う神域だったようですが、今は参道の整備もままならず数十本の大松が残るのみの状態です。
神社もほとんどひと気はなく、たまたま管理の方が居たくらいの寂しい感じでした。
本殿左手には樹齢760年以上の弁慶杉が往時の荘厳さを伝えるのみです。
数年前の台風によりかなりの損壊を受けたようで、痛々しい姿が神社の衰退を予感してしまいます。

時代時代で、人々の志向や感覚は目まぐるしく変わるものなので、役目を終えた朽ちゆく美しさを感じます。

とても素晴らしい神域。
静寂と凛とした空気感はさすがだ。