絵画教室アトリエ５

画力向上を目的に、東京都内～川崎近辺で絵画教室に通った経験が複数あります。
そのうちのひとつがアトリエ5です。

他の教室では「ひとまず何か鉛筆で描いてみる」から始まり、次以降やりたい画材があればそれを使い、なければデッサンを継続して難しすぎないテーマを絵にしていくことを行います。
傾向として、本人の基礎力を向上させるよりも、それぞれのテーマと技術にあわせて先生と落としどころを探っていく形になります。
もともと本人が持ってるものに先生が補助線をいれる感じですね。（どこも熱心に先生に聞けば深く指導してくれますが、関係性が作れるまでは遠慮がちです。受験ではなく大人の手習いなので致し方なしでしょうね）

アトリエ5では大人クラスでも「美しい線を引く」「濃淡の作り方」などかなり基礎的な訓練からはじめて、テーマも磁器・商品パッケージなど共通したテーマで生徒それぞれの得手不得手の確認や生徒自身による美しさの発見を行いながら進めていきます。
段階的な技術の獲得とともに、その人なりのセンスの拡張を企図しているように感じます。
例えるなら、先生の役割はマラソンの伴走者に近いと思います。
自分で仮説を立てて試行しながら先生と相談（既存の芸術作品を例にしたり）を繰り返す中で「自分でつかんだぞ」感があります。これがいい。

基礎的なことに1年くらいかけるので、とにかく短期間で絵が上手になりたい人やすぐ立派な作品を作りたい人には向かないかもしれません。
「自分も美しいものを描いてみたいけど、どう見てどう形にしていけばいいかわからない。でもなんとかしたい」
「多少腰を据えて取り組んでもいいかな」と思える人にはあっていると思います。

もうかれこれ5年以上通ってますが、楽しいですよ。

息子たちが小学生の頃、通っていました。
五輪の時に翼をテーマに粘土製作をした際には、願い事を書いた紙を中に仕込んだのが印象に残っています。
ただ作ったり描いたりするだけでなく、思いの表現も大切にされている場所です。
季節の植物や果物、シャボン玉を空に飛ばすのを楽しんでからそれを描くなど、アトリエ5の名の通り、五感を大切に育んでいただいたこと、大人になっても子供たちの中にちゃんと根づいています。
工作も季節に合う、色もさまざまな材料を使わせてくださり、毎回どんなものが仕上がってくるか親の私も楽しみでした。

対応が良くないと思います。

先生は女性のイヤな部分全開で陰湿。
一部の生徒さんを贔屓して
一部にはイヤミを言っていました。

教え方も抽象的でよくわからない。

自分の子供は絶対にいれないですね。

単なる絵画教室としてではなく、いろいろな場面や先生のご自宅の庭の自然に接することなどを通して、「表現とは何か」を多様な方法で伝えることを一生懸命考えている教室だと思います。
自分の家族の次に学校よりもアトリエとの付き合いが長いという方が多いのも、よく考え抜かれ、時間をかけて作られた安定したカリキュラムがあるからだと思います。

親が知らなかった子供の素敵な面を沢山見つけて伸ばしてくれる美術クラス。子供扱いしないで、人間対人間で、時には厳しく時には優しく真剣に向き合って下さるところが素晴らしいです。アトリエ5に出会えたことはとても幸せで、アトリエ5を選んだ自分を親として褒めたいと思っています。おすすめです！

ただ絵の描き方を教えるだけでなく（スキルだけ上げたいなら他の教室でもいい）、モノの見方や考え方、感じ方など、総合的な教育として美術教育をしてくれる教室。教室のブログから伝わってくる講師陣の熱意もすごい。

上手に描くという形だけを教えるのではなく、絵画を通じて表現することを教えてくれます。自分が描く鉛筆の線はどんな太さでどんな特徴があるのか向き合ったり、線を書くだけで知らなかった自分と出会えます。
先生も魅力的な方で、お家や逗子のアトリエに遊びに行ったり、絵を描くところ以外でも、素敵なつながりがあり、そこに集う方々も魅力的です。
自分の子供も絵を描くだけじゃなく、人間形成としても通わせたい、そんな魅力的な絵画教室です。