重箱
住所 | 東京都港区赤坂2丁目17−61 | ||||||||||
電話 | +81 3-3583-1319 | ||||||||||
時間 |
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サイト | www.jubako.jp | ||||||||||
カテゴリー | うなぎ料理店 | ||||||||||
評価 | 4.8 6 件の口コミ | ||||||||||
Jubako | |||||||||||
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重箱 件の口コミ
6 この店は有名なうなぎ店で昼時間での予約をして訪問してみた。
<<基本情報>>
・江戸時代(文化・文政年間)創業の老舗高級うなぎ店
・全室個室のみ(6室)で店の中へは靴を脱いで入る
・1人の予約でも空いていれば利用できるがクレジットカードは使えず現金払いになる
・昼食コースの料金は14000円で消費税とサービス料(15%)が上乗せされる
(サービス料は個室代も含んでいると考えるとしっくりくると思う。どんな店でも個室料は別途請求されるので普通のことだと思う。)
<<利用動機>>
〇うなぎ店で最も高額な部類の店で一回は行ってみたいと思った。
〇生涯を鮨飯炊き一筋に打ち込んだ"シャリ炊の兼さん"のことを知りたくて弁天山美家古の「浅草寿司屋ばなし」(内田榮一著)を読んでいると、この「重箱」にも職人気質の一徹さで鰻串を生涯作り続けた人がいたということが書いてあり、そういう人が実際にいたということを確認したかった。
(その方の作った鰻串は大変使い勝手がよく、さらに他の串を使ったうなぎと食べ比べてみてもまったくうま味が違ったようだ)
<<感想>>
一言でいうと赤坂のうなぎ高級"料亭"。
(赤坂の高級料亭の雰囲気を味わうことができる。やはり特別な日に家族で利用したり接待や商談などで利用するのがいいのではないかと思う)
予約時間に訪問し店の敷居をまたぐと、女性の方が丁寧な接客で店の中へと案内してくれる。
一番手前の個室へと案内され、部屋の中は歴史を感じる閑かで重厚な雰囲気が漂い、外に目を移すとよく手入れの行き届いた庭園は全体的に落ち着いて馴染んでおり、また長い年月を積み重ねた物でしか出ない風格があり見ているだけで心が和む感じがする。
その庭園にある手水鉢には竹筧から水が一滴ずつ滴っており、その音が閑かな部屋の中に心地のいい音を響かせる。
さらに時間ごとにその庭園は見せる顔を変えてきて、曇天の時の表情、日が差しこんだ時の表情、私が訪問した際にはひよどり?が手水鉢の水を飲んでいるのどかな風景を見ることができた。心を落ち着けて庭を眺めているだけでも飽きることがなく、時の流れがとても心地よく感じる。
中に目を移すと、調度品は有名人が書いた色紙があり、掛け軸は裏千家 千宗室「松寿」のものがかけられている。
大変趣深い環境で料理を頂く。
メニューは以下の通りです。
<メニュー>
1.白子焼き
2.肝焼き
3.鯉こく(骨が多いので食べる時は注意が必要)
4.蒲焼き(静岡:共水うなぎ)、ご飯、漬物
5.自家製おぐらアイス
どれも美味しいのですが、特筆すると、
「鯉こく」は臭みがあるのかなあと思ったが全く臭みがなくさっぱりとした味わいで、鯉本来の味を味わうことができる。
(今まで食べた鯉こくの中で一番美味かった。長年代々受け継いできた老舗の伝統の重みも感じた)
この店で使用している鯉の品質が元々いいのと、ウロコまでおいしく食べられるようにじっくりと長時間煮込むような大変手間のかかる下ごしらえをしているので私たちは美味しく食することができる。
一口食べてみると、味噌仕立てで煮込んだ鯉の味とともに山椒の香りや味がする。
また麹に関してもおそらくその日の気候や温度によって入れる量を調整したりしているんだろうなあと思ったりもする。
※鯉に関しては、今は飲食店であまり見かけませんが江戸時代の魚の格付けを見てみると上位にランクされているもので、室町時代においては最上級に位置づけられていたもの。(歴史上の人物では管領 細川勝元は淀川産の鯉が好物だったようだ)
江戸時代の後期には向島の葛西太郎,大黒屋孫四郎などの店で出された鯉の洗いや鯉濃漿が有名だった。
そういう時代の流れで高級食材としてこの「重箱」も鰻とともに鯉を出していたのではないかと思う。
「重箱」で出されている鯉濃漿は初代の頃から受け継いできた味だということで、江戸時代に鯉料理で有名だった店がほとんどなくなってしまった昨今、「重箱」は江戸の風味を受け継ぎ、味わえるとても貴重な店だと私は思っている。
最近でも柴又の「川甚」が閉店してしまい、江戸時代からの江戸の鯉料理の伝統を直接受け継いでいるのは柴又の「川千家」やこの「重箱」ぐらいしか見当たない状態ですが、今後も江戸時代からの伝統が長く受け継がれていけばいいなあとも思っています。
「蒲焼」は蒸し方も焼き方も非常に丁寧で上品に仕上がっている。うなぎは艶やかで肉厚で程よい良質の脂を残しながら仕上げているため、食してみると甘みも感じて大変美味しい。タレもさっぱりめに仕上がっている。御飯も丁度いい焚き具合でとてもおいしい。
全体的な量としては初老の私にはちょうどいい量ですが、若い方には少し物足りない量かもしれません。
およそ1時間半ぐらいで食事が終わり、最後に鰻串を生涯作り続けた職人さんの話も聞かせて頂いた上で、店員さんの丁寧なお見送りを受け非常に満足して駅に向かい帰宅した。
和室なので、サンダルなど裸足になる靴でくるとドレスコードとして足袋を履くよう促されます。
私は広間の個室にていただいたのですが、非常に壮麗で落ち着いた雰囲気でした。
その部屋には志賀直哉先生らのサインが飾られており、感動しました。
鰻も今まで食べたものの中でも随一で、食べる度にコクがあるものでした。
あとお米が特に美味しく仕上がってます。
お店のルーツは、文化・文政年間に千住大橋の近くのメソッコ鰻を焼く屋台店だったとか。何年か後に使われていない土地があるのを見付けて、安く買って鯉こくと鰻飯の店を浅草山谷に開いた。
重箱に行くまでは、蒲焼きを重箱に入れて出した初めてのウナギ屋ということから屋号が「重箱」になったんだと思い込んでいたら、それは正しくなかった。買ったその土地の中に、小さな稲荷のお宮があったそうで、地元ではそれを“重箱稲荷”と呼んでいたことから、その土地のこと自体を山谷では「重箱地面」と言っていたんだとか。
本来なら、店の名前をのれんに染め上げ、屋号通りに「鮒屋儀兵衛」か略して「鮒儀 (ふなよし) 」などと言うところを、時を経て「重箱」、「重箱」と呼ばれるようになり、店がびっくりするほど繁昌したこともあり、長い年月の間に店名が重箱になってしまったそうだ。
重箱では、800℃ぐらいの高温にできる強い火力の炭 (備長炭) と弱い火力の炭を使い分けて鰻を焼いているそうで、醤油と味醂だけで作る伝統的な江戸前のタレは、すっきりとした味わいで、鰻はやわらかくふんわり、何よりも口の中で驚くほど鰻の味がよく分かる。
重箱のある場所は、TBSテレビの最寄駅、赤坂駅 (東京メトロ千代田線) から300m弱。国会議事堂や迎賓館にも近い。料理は昼食、夕食共コースのみで事前の予約が必要。
古くからの鰻料理。
赤坂にこれほどの和建築と和庭園が残っていることが奇跡。数々の文豪、政治家が訪れた場所。
その静かな部屋でいただく鰻のコースは、雰囲気も味も素晴らしい。
最近流行りの鰻というより、昔の人が食べたであろう鰻。なんとも言えない美味なのです。
デザートの最中アイスまで完璧。
また利用致します。
鯉は好き嫌いがあると思います。
お店のこだわりなのかもしれませんが、鯉がないコースを作ってくれると嬉しいです。
️「昔ながらの佇まいに潜む、高級な鰻」
コースのみ¥17000-
通されるその部屋は、庭を眺められる、静かな落ち着いた部屋。だが、遠くに蝉時雨が聞こえて来る。
どーにも、ゆったりと流れる時間だ。
熱熱のお絞りの後、いよいよ鰻の頂点のコースが始まる。
つき出しは、太刀魚のたたき。上品な軽い酸味でありながらしっかりした味付け。
そして、肝焼き。臭みなど微塵もない、丁寧にこんがり焼かれていて、しかも中は、しっとりジューシーだ。
続いて、鯉こく。。頂いた事のない、これまた、優しい旨さだ。
さあ、いよいよだ。。
どーーーーんと、大きな重を開けると、色、艶が輝く
うなぎたちが美しく鎮座している。
思わず「ワォ〜」と店に不似合いな声をあげてしまう。
ご飯と香の物がそっと添えられる。
その普通に盛られた、この白めしがたまらない。
熱っっ熱っつ️口に入れると、「ふぅ〜」とひと息吹き、熱を逃してから噛まなくてはならない。
弾力、、香、言う事なし。まるで新米を喰っている様な錯覚をするくらい完璧な白めしである。
やばい。。
デザートを頂き、あっという間の至福の時間は、終わる。。旨かった。。
20200813