河合塾 麹町校
住所 | 東京都千代田区六番町1-3 |
電話 | +81 3-3230-1581 |
サイト | www.kawai-juku.ac.jp/school/scl-top.php |
カテゴリー | 受験予備校 |
評価 | 4.3 6 件の口コミ |
Kawaijuku Kojimachi School | |
最寄りの枝 河合塾 本郷校〈東大専門特化校舎〉 — 東京都文京区小石川2丁目6−1 河合塾美術研究所 新宿校 — 東京都新宿区西新宿7丁目14−5 河合塾 秋葉原館 — 東京都千代田区岩本町3丁目11−11, Plutus Bldg., 3 階 河合塾 池袋校 西館 — 東京都豊島区西池袋1丁目3−12 |
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河合塾 麹町校 件の口コミ
6 愚息が以前、大変お世話になりました。
愚息は、なんとか前期研修を終える時分に至りました。河合塾時代には、心から頭が下がる非常に丁寧なチューターさんのサポートと、カリキュラムがしっかりと組まれた良質な講義によって、規則正しい大学受験生活を過ごさせて頂きました。河合塾でお世話になった往時を振り返り、心からお礼申し上げます。
愚息が私立の医学部に行きたいと言ったとき、共通一次世代で慶應を合わせて最大2回だけの受験機会が当然だった私の感覚では、旧二期校医学部に入学できないならば. と、別の道を強く薦めました。口煩く言うことはありませんでしたが、名門中高一貫に入学させて以来、緊張感を失った6年間が回想されました。ただ、愚息の気持ちは頑なで、河合塾での浪人生活を許すことにしました。
愚息が受験した当時の私立医学部入試では、入試問題の大学間の難易度にはそれなりに差がありましたが、英語は私の時代とは比べ物にならない長文化が進みました。ただし、伊藤和夫先生の英文解釈教室を精読して身につけることが当たり前だった読解力とは異なる力が試されているように思います。文章自体は主張が明確で平易です。
数学は問題文の表現や切り口は、現在では私の受験生時代より洗練されているように感じられます。数学は特に私立医学部間の難易度差が顕著に現れる科目に感じられましたが、合格チャンスを広げるためには(現代の同世代で)全統記述模試で数学偏差値70程度の基礎学力は必要と感じられました。
私の世代では、高1のうちに研文書院の大学への数学シリーズを習得し遅くとも高3の春には東京出版の増刊号(確か、新数学演習と理系新作問題演習)までを習得しておくことが必須条件でした。高3の晩秋になると私も級友たちも、受験勉強に飽き、高木貞治先生の解析概論を年内に集中して読んでいました。そして精神的にリフレッシュして年明けの共通1次試験に臨んだものです。さほど条件反射の練習しなくても高得点が狙えた古き良き時代だったかもしれません。
理科2教科の設問は長文化傾向が強く、時間との勝負の印象があり、条件反射能力と長文慣れが問われている印象を受けました。
私が高校生だった当時、高校の間にランダウ理論物理学教程を読破する級友も数名おり、その域に達しなくとも大学教養課程レベルの物理を学習する心理的な背伸びは当時の高校3年生にとっては自然なことでした。そんな目で、内容は平易ですが、だいぶ受験訓練を要するであろう、現代の理科を眺めました。これだけ長文化が進むと逆に読まなくなり、条件反射に明け暮れ、逆に読解力が落ちるのではと懸念されます。
返却される模試の結果を見せられては、溜息ばかりでしたが、河合塾のテキストで取り上げられている問題を反復による強記ではなく内容を理解して定着させることを最優先すること、体系的な理解に努めることを受験直前まで奨励しました。
受験勉強において、内容の理解を疎かにして目一杯反復練習すれば、仮に運よく合格しても、相応の水準に生涯留まる心理的ツケを本人が確実に存在する劣等感として払うだけでなく、社会に迷惑をかけることになると思われ、少なくとも愚息には、正しい方向性と少しでもしっかりとした構えを受験期に習慣づけ貰いたいと思いました。実際、医師になっても、大学受験生時代の勉強のありようで理数系の基礎学力の伸び代が決まっているように感じられます。特に、医学部入学以降疎遠となる数学や物理では、大学受験までの学習によって形成される抽象的思考への親和性の差は、顕著な差の1つとなると感じられます。
河合塾の担当チューターの方には、本当にお世話になりました。チューターの方々ご自身は、医学部受験生ほど勉強に根を詰められたわけではないはずです。それこそが、大切なことだと思うのです。
愚息を含め、精一杯やってなんとか医学部に引っかかった類の医師の卵たちが、多くの人々に支えられて、やっと成長させて頂いた、やっとなんとかなった、そういう出発点の記憶は、決して愚息には忘れて欲しくありません。
愚息もあと数年経験を積めば、自分が何者かになったと思い上がったり、錯覚するかもしれません。そんな思い上がりが生じたとき、支えて下さった皆さんの存在が、心理的歯止めになればと私は密かに切望するのです。
河合塾が良質な教育を提供され医療人の卵を養成され続けることを願っております。
愚息が以前、大変お世話になりました。
愚息は、なんとか前期研修を終える時分に至りました。河合塾時代には、心から頭が下がる非常に丁寧なチューターさんのサポートと、カリキュラムがしっかりと組まれた良質な講義によって、規則正しい大学受験生活を過ごさせて頂きました。河合塾でお世話になった往時を振り返り、心からお礼申し上げます。
愚息が私立の医学部に行きたいと言ったとき、共通一次世代で最大2回だけの受験機会が当然だった私の感覚では、旧二期校医学部に入学できないならば. と、別の道を強く薦めました。口煩く言うことはありませんでしたが、名門中高一貫に入学させて以来、緊張感を失った6年間が回想されました。ただ、愚息の気持ちは頑なで、河合塾での浪人生活を許すことにしました。
愚息が受験した当時の私立医学部入試では、入試問題の大学間の難易度にはそれなりに差がありましたが、英語は私の時代とは比べ物にならない長文化が進みました。ただし、伊藤和夫先生の英文解釈教室を精読して身につけることが当たり前だった読解力とは異なる力が試されているように思います。文章自体は主張が明確で平易です。
数学は特に私立医学部間の難易度差が顕著に現れる科目に感じられましたが、合格チャンスを広げるためには(現代の同世代で)全統記述模試で数学偏差値70程度の基礎学力は必要と感じられました。私の世代にとっては、研文書院の大学への数学シリーズを習得して入学することが必須条件でした。愚息が悩む問題を眺めると、全て当時の知識内で対処できることは驚きの発見でした。なお、問題文の表現や切り口は、現在では昔より洗練されているように感じられます。
理科2教科の設問は長文化傾向が強く、時間との勝負の印象があり、条件反射能力と長文慣れも問われている印象を受けました。私が受験生だった当時、高校生の間にランダウ理論物理学教程を読破する級友も数名おり、その域に達しなくとも大学教養課程レベルの物理を習得する心理的な背伸びは当時の高校3年生にとっては自然なことでした。そんな目で、内容は平易でもだいぶ受験訓練を要するであろう、現代の理科を眺めました。
返却される模試の結果を見せられては、溜息ばかりでしたが、河合塾のテキストで取り上げられている問題を反復による強記ではなく内容を理解して定着させることを最優先すること、高校教科書をしっかり読んで体系的な理解に努めることを受験直前まで奨励しました。
受験勉強において、内容の理解を疎かにして目一杯反復練習すれば、仮に運よく合格しても、相応の水準に生涯留まる心理的ツケを本人が(密かな劣等感として)払うだけでなく、社会に迷惑をかけることになると思われ、少なくとも愚息には、正しい方向性と少しでもしっかりとした構えを受験期に習慣づけ貰いたいと思いました。
実際、医師になっても、大学受験生時代の勉強のありようで理数系の基礎学力の伸び代が決まっているように感じられます。特に、医学部入学以降疎遠となる数学や物理では、大学受験までの学習によって形成される抽象的思考への親和性の差が、顕著な差の要因の1つとなると感じられます。ただし、理系専門の方々には、この程度の認識は稚拙と言われてしまうと思います。
河合塾が良質な教育を提供され医療人の卵を養成され続けることを願っております。