国立ハンセン病資料館
住所 | 東京都東村山市青葉町4丁目1−13 | ||||||||||||
電話 | +81 42-396-2909 | ||||||||||||
時間 |
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サイト | www.nhdm.jp | ||||||||||||
カテゴリー | 国立資料室, 博物館, 観光名所 | ||||||||||||
評価 | 4.7 14 件の口コミ | ||||||||||||
National Hansen's Disease Museum | |||||||||||||
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国立ハンセン病資料館 件の口コミ
14 日本におけるハンセン病の歴史を啓蒙するための施設。入館料は無料。設備はいわゆる歴史博物館の体裁を取っている。展示はかなり洗練されていて、解説パネルは読みやすく実物大ジオラマなどもできが良い。慰霊の側面もあるので物見遊山で行くのはやめた方がいい。
周辺は病院が集中するエリアで商業施設がない。カフェも併設されていないので休憩できる場所がない点だけ注意がいる。
ハンセン病の隔離施設と聞いて現代の精神病棟みたいな物を想像していたが間違いだった。実態はそんな生やさしいものではなかった。
隔離施設が出来る前は、ハンセン病が判明した人は差別のために故郷を追われお遍路さんとして隔地を放浪していたという。行き倒れの中には病人も多かったのではないだろうか。これだけでも悲惨なのに、施設に隔離するようになってからも苦難は続く。
そこまで差別が酷いと隔離施設で働こうとする人がまずいない。そのため、病人のなかで比較的症状が軽い人が他の病人の手当てをしたり、労働力をまかなっていたという。自分たちで衣食住全てまかなっていたというのは刑務所と何ら変わりが無い。しかも脱走しようとした患者を隔離するための独房もあった。
戦争で捕まえた敵国の捕虜を虐待するという話は聞いたことがあるが、まさか同じ国の人間にまして病人にこんな仕打ちをしていたのかとかなりの衝撃を受けた。
展示の中に患者数のグラフがあったのだが、その説明にも衝撃を受けた。ハンセン病は栄養状態が良ければ発症しない病気であり、隔離施設が無かったとしても経済の発展で勝手に数が減っていたというのである。つまり、隔離して病気の蔓延を防止するという建前も無意味だったということになる。
最後に療養施設で今も生活している元患者の人数が掲示されていた。隔離政策が終わったものの、社会と分断され帰る場所を失った人たちはこのまま施設の中で暮らすしかないとのことだった。
無料でしたが、かなり充実していました。
ガイダンス上映会に合わせて見るのがおすすめです。
受付正面にある様々な資料もかなり立派なものでしたが、無料でいただけました。
2022/06/28見学、2022/8/Eまで企画展開催「生活のデザイン ハンセン病療養所における自助具、義肢、補装具とその使い手たち」をやっており、こちらも道具類をいかに工夫して使うか、樹脂材料の一般化による効用も表現されており、生活する上でのヒントがたくさんあった。また、施設に年間数億の運営費をかけていることに驚き、どれだけこの施設が有用なのか疑問を感じながら拝見した。現在進行形の事例であり、世間一般とはどのようなものかマナブには大変良い施設だと思う。
1993年に開館しハンセン病と病を克服すべく患者達が厳しくも強く生きた歴史を後世に残すため全生園敷地内に開設された。多少のイデオロギー感は否めないが、施設内にはこれまでの入所者が使用してきた道具や生活を再現したジオラマなど展示品が置かれている。展示品の他には特別展のスペース、図書館、受付には資料集の販売コーナーなどがある。
こちらの施設は無料で入れます。
ハンセン病の歴史、患者の方々の生涯、治療の為の施設の復元が事細かく紹介、展示されてます。
ハンセン病を後世に伝える為にもこのような資料館の存在は非常に大切だと思います。
駐車場は資料館敷地内に無料で停めれます。
石井正則氏の写真展「13~ハンセン病療養所の現在を撮る~」に興味があり訪問。この写真展だけでなく、常設の見学コースも充実していて、時間をかけてじっくりと見学してみたくなる充実した施設だった。
不幸な歴史を紹介した施設ではあるが、後世にしっかりと残したいと思える歴史遺産でもあると思えた。
時間があれば資料館横にある公園も散策してみることをお勧めする。
駐車場もあるので、自家用車での訪問も可能。
Make an appointment because they only allow a certain number of visitors at a time. Unfortunately there information in any other language is extremely limited. Rather disappointing for a national museum. In the video room there are 3 segments available in English that refer to Kalaupapa in Hawaii.
ハンセン病の患者さんの隔離の資料があり、すごくいたたまれない気持ちになります。現在はコロナで色々とありますが、今後はこのようなことが起こらないように学ぶことが大切だと思います。
ちなみに法律は変わったがハンセン病の差別はまだ続いています。社会全体で差別をなくしていきましょう。
今までに訪れたあらゆる種類の博物館の中でも、最も展示内容の方向性がひとつひとつ明確で、なおかつ非常に充実したもののひとつです。とても見応えがありますし、強く印象に残り忘れがたいものも多くあります。展示を作り上げた人たちの考えの深さや、展示物を保存し伝えようとしてきた人たちの執念のような強い思いを感じます。
One of the most well-curated museums I've ever visited in my life. Each exhibit has a deep story, background, and a strong reason to be there, and might leave something that never lets you forget. I was so impressed by the profoundness and the power of will of the people who had been keeping the things to be exhibited and eventually created this museum.
ハンセン病の歴史や、過去の入所者の治療や生活など置かれて来た環境について詳しく勉強できます。学芸員の方に説明を受けるともっと勉強になります。無料で色々見れますし、中では入所者の作品や著書なども買えます。オリンピックパラリンピックの聖火リレーは資料館となりの多摩全生園にきます。聖火リレー見学の後は資料館に立ち寄るのも良いかもしれません。時期によっては企画展もあるので何度足を運んでも新たな発見がありますよ。ハンセン病を知らない方にはぜひ訪問して欲しい施設です。
駐車場あります。
ポスターをみて大きな期待をせずに訪れましたが、行って良かったです。
2019,12,27まで「望郷の丘」という企画展をしています。この企画展は、隔離され家族と離ればなれにされたかたたちが文学や芸術作品に昇華させたことが伺える内容でした。
次は息子を連れて一緒に行きたいです。
西武線の電車内や駅ホームにこちらの企画展のポスターが貼ってあり、この資料館のことを知りました。以来何回か訪れています。
7月の終わりに下記の企画展を観に行きました。
「2019年度春季企画展
キャンバスに集う~菊池恵楓園・金陽会絵画展」
これは、九州・菊池恵楓園というハンセン病療養所の患者さんたちの絵画サークル、金陽会の絵画展です。
金陽会という一つのコミュニティーの足取りを絵画作品を通じて辿ることにより、ひいてはそれが全国のハンセン病療養所で生きた患者さんたち一人一人のことを思うきっかけとなりました。
絵画のモチーフは患者さんたちの身の回りの景色や風物、思い出のイメージなどが多い中、立ち枯れた木の根の部分 (よく見ると小さな新芽が描かれている) を描いた大作を見た時、苦しいような力強いような命に直に触れてしまったような感じがしてボロボロ泣いてしまいました。
説明欄を見るとこれを描いた方の最後の作品、絶筆だったとのこと。
壮絶な作品です。才能とか価値とか美術史上の位置付けとか全部吹き飛ばして、作者の命そのものの煌めきがそこには確かにありました。
自己表現が芸術の本懐とするならば、私はこの日、至高の芸術を見ました。
ハンセン病についての歴史が本当によく分かる。ここに展示されている展示物はかなり多いため、くまなく周ることは大変だが、半分周るだけでも、ハンセン病の差別がどれほど痛いものなのかが良く分かる。ここに来てから、ハンセン病と言う病気が人間社会において多くの差別をもたらしてきたのだと思い知らされる。人間は自分の知らないものに対してはかなり抵抗を感じるが、ハンセン病の差別の原因はそれだった。ハンセン病そのものの実態を調べずに、ただただハンセン病患者の見た目が醜いものだと捉え、社会から淘汰させようとしてきた。これは本当に悲しい事だと思った。今現在は医療の進歩により、ハンセン病患者は極めて稀となった。過去に病気が原因でこれほど悲惨な出来事があったとは…って考えてしまうほど、差別の惨たらしさを実感できる。