吉村昭記念文学館
住所 | 東京都荒川区荒川2丁目50−1 |
電話 | +81 3-3802-4976 |
時間 | 09:00-20:30 |
サイト | www.yoshimurabungakukan.city.arakawa.tokyo.jp |
カテゴリー | 博物館, 観光名所 |
評価 | 4.6 8 件の口コミ |
Akira Yoshimura Memorial Museum of Literature | |
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吉村昭記念文学館 件の口コミ
8 この施設は独立したものではなく、図書館を含めた区の公共施設のうちにある。
それが先入主となって、さして期待もせずに出かけたのだが、ものの見事に裏切られた。
規模は小さいものだが、館内そこかしこに作家に対する敬意が溢れている。ニュース・レターも地道に刊行され続けているようで、運営に携わる人々のアツさが伝わる。ワン・テーマの研究報を出し続けるとは大変な難行、まことに端倪すべからざることだ。
実展示では、書斎が一部だが再現されていて、中にも入れる。
かつて『史実を歩く』だったかに、作家も写り込んでいる書斎の写真が掲げられていたが、そのさまをありありと思い出した。その脇に写っていた原稿棚も再現されていて、感慨深かった。
しかもその椅子に座って感想などを書くこともできるという、何とも大盤振る舞いなのだ。私も一言書きたかったが、即座に想をまとめることができず、諦めてしまった。
作家は東京大空襲を、下町の少年として経験した。その点では半藤一利氏と同じだ。半藤氏は晩年、その語り部たることを自覚し、相当積極的に露出していた(そうなった経緯は保阪正康さんが語っていた。出たがりゆえなどではない)。
この館の作家はさまであちこちに出たわけではなく、私の知るところではほぼ紙媒体での発表に限られる。だからずい分地味なのだが、それは価値が低いことを意味しない。
それは人ごとの姿勢というか、大きく言えば生き方の違いなのだろう。この作家が著した史伝の手堅さと視線の暖かさは申すまでもない。東京空襲関連の記だけが外れる道理はあるまい。半藤氏の積極性とこの作家の手堅さとが相俟ってこそ、凄惨な大空襲がヴィヴィッドに伝えられるのだろう。
東京空襲と言えば、早乙女勝元氏も幽明異にし、昭和も遠くなりにけりの感ひとしおだ。
氏が心血を注いだ東京大空襲・戦災資料センターも小規模だが、この記念館と相通ずるもののある、立派な施設だ。
つい先日、アーサー・ビナード氏が早乙女氏の思い出を語っていたのを聞いたっけな。
町屋駅 (地下鉄、京成、都電) から徒歩5分ちょっと。ゆいの森あらかわ (図書館など) の中、23階に展示コーナーがあります。映像ライブラリーも充実していて、吉村昭、津村節子夫妻の文学者としての足跡を、しっかりたどれます
「戦艦武蔵」や「ポーツマスの旗」などの作品で知られる、当地出身の作家・吉村昭の文学館です。ゆいの森あらかわ内にあり、入場無料です。原稿やメモなどが展示されている他、書斎が再現されており、作家になったつもりで椅子に座ることもできます。企画展は「吉村昭『海も暮れきる』―俳人、尾崎放哉を見つめて―」でした。
めちゃくちゃきれいな図書館に併設されていました。
吉村昭ファンなら、ものすごく楽しめます。
無料なのに、定期的に企画展をやったりしていて素晴らしい。
映像コーナーに2台パソコンがあって、貴重なインタビューやドキュメンタリーなどが観られます。
中でもセーターの行商で北海道にいったエピソードが面白かった。
吉村昭さんの作品が大好きで前から伺ってみたかったのですが、念願叶って訪問できました。
映像アーカイブで奥様の津村節子さんや親交のあった瀬戸内寂聴さんのインタビューを見ることができ、これまで知らなかった知識をアップデートできました。
ファンの方には本当にオススメな施設です!!
荒川区出身の作家・吉村昭の文学館です。
吉村昭の原稿や取材記録、写真パネル等が展示されています。
イチ押しは再現された執筆部屋。
机などの調度品や壁一面の本棚は圧巻です。
作家吉村昭さんの創作環境や創作姿勢の一端が理解でき、訪れたファンはきっと満足することでしょう。特に、その取材ノートの几帳面なことには驚嘆します。また、本棚に日記帳があるのですが、いずれ公開されるのでしょうか。