暗闇坂

麻布十番の商店街から高台へと登るカーブした急な坂で、昔は樹木が生い茂って昼でも暗い道だったんでしょう。今も狭い坂の脇には高い石垣が続きます。
かつては宮村坂とも呼ばれたこともありましたそうです。
坂道は登り一方通行で車の通りが意外に多いです。? レンガタイル張りのオーストリア大使館が坂途中にあります。

Giri GiriGirlsの『キスミー・トーキョー』の冒頭に、歌詞に出て来ます。
近所のアミューズシアターにお芝居観に行った時に立ち寄ったけど、昼間だったから麻布十番へぶらり暗闇坂を下っても、粋な腰つきをして見える人はいませんでした。

鬱蒼とした木々が生い茂り、
昼でも暗かったことから、
この名がついたと言われている。

現在ではそれ程おどろおどろしい雰囲気はないものの、
何となく暗闇坂と言う名がついたのが理解できる。
夜に一人で歩いたら、怖いかもしれない。

幼少時代には
誘拐未遂が多発した
暗黒の坂で有名だった。

樹木と塀で囲まれた
薄気味悪い道で
夕方でも怖かった。

今は通行量が多くて怖い。

道としては周囲に比べ、かなり狭いです。
かつ坂の途中で道がカーブしていて、それでいて交通量も多く、歩行者、運転手共に通行時には注意したほうがよいでしょう。
因みに、坂の登りの終端のあたりは、狭い道、高い石垣、石垣から道路の上に繁る木々、というコンボのおかけで、晴天の真昼時に通ったというのに薄暗い通りとなっていました。
なるほど、建物がコンクリートになる前からこうなってて、この名前がついたんだろうなあ…
と、このあたりの坂道の名前としては微笑ましい安直でありました。
因みに暗い、すなわち日陰なので、ちょっと涼しくなっているのも嬉しいポイントです。

日本語によるロックの新境地を切り拓いたバンド、はっぴいえんど（メンバーは大滝詠一、松本隆、細野晴臣、鈴木茂の4人）の第2作『風街ろまん』に収録の「暗闇坂むささび変化」で歌われる場所がこちらの坂です。1971年リリースのこの作品の時代とはすっかり変わってしまったのでしょうね。見てもよく分かりません、残念ですが。