粟之洲日吉神社

小宮緑地の端にある神社で学校と住宅に挟まれていますが、その周りは木々が生い茂っています。昔は、山の中にある鎮守の森の神社であったと思いますが、今では周りが開発されてしまい取り残されたような感じです。しかし神社は綺麗に掃除されており氏子の人達がちゃんとお守りしているみたいです。

JR八高線の小宮駅から徒歩5分くらいの場所にあります。中央高速八王子ＩＣの東北にあたり、西から東にながれる多摩川の右岸の小宮町は日野市新町と接しています。この小宮は、武蔵七党の西党から派生した小宮氏が所領としていた小宮領の名残です。当時、小宮領は５９ヶ村あったという広大な所領でした。小宮駅から坂を上ると最初の鳥居と階段がありますが階段を登った先には小宮小学校の裏門です。右側を見ると次の鳥居が見えます。昭和４７（１９７２年）小学校建設の時ちょっとだけ位置をずらしたことにより、鳥居が二つになったようです。多摩の神社準備室の記事によると、『鎮座地　小宮町１１２８　祭神　大国主命（おおくにぬしのみこと）　旧格式　村社　別当寺　不明 例大祭　４月３日 解説：粟の須村の鎮守。 元禄１６年 (１７０３) 創建という。 日吉神社の祭神なら大山咋命のはずだが、 境内の石碑には日本武尊が祭神とされている。』 ただ、この内容、祭神については、「大国主命」「大山祇神」「日本武尊」と三通りの記述になっておりました。