ミスキョウコ青山店

もう随分前のことなのですが、何年たっても記憶に蘇るので今更ですが書かせてもらいます。
私は外反母趾なのでなかなか足に合う靴がなく、夏のサンダルを購入しにこちらのお店に来ました。
店内に展示されているほとんどすべてを試しましたがなかなかぴったりのものがなく、あきらめかけたところスタッフさんが店の奥から「実はこういう靴があるのですが」と1足持ってきてくれました。それが私の足にも合うし、デザインや色も好みだったので喜んで購入しました。とても気に入って履いていましたが、2年後くらいに紐が切れそうになったので修理をしてもらえるかもと思って持参しました。

すると思いがけない対応をされました。
「この靴は正式な販売品ではない、いつどこで手に入れた、本当にこの店で買ったのか、どんな店員が販売したのか」など、色々尋ねられてこっちのほうがビックリしました。

えーと、どう見てもこのデザインはミスキョウコの靴なんです。それが試作品だったのか、サンプル品だったのか、非売品だったのか、型落ち品だったのか、そんなことは知ったこっちゃないです。それはそっち側の事情です。私は言われるままに安くもない金額を支払って正式に購入したのです。
なのに「なんでこの靴を買った、どういうことだ」とまるで買った私が悪いみたいな質問攻めはしないでほしかったです。「この件に関しては後ほどこちらで調査します」とか、あるいはそんなことはおくびにも出さず、購入年月と私の名前や連絡先を聞いていったん靴を預かって、「修理ができるかどうか後日連絡します」でいいじゃないですか。それからそちらで社内調査でも聞き取り調査でも帳簿の見直しでもなんでもやったらいいじゃないですか。

とにかく靴は預かってくれました。そして数日後に男性の社員から電話がかかってきました。非常に馬鹿丁寧な言葉遣いでしたが、まるで上目遣いで人の様子を伺うような雰囲気でした。

恐る恐るどうやってこの靴を手に入れたのかを聞かれました。
「いえ、普通にお店に入って買いました」「それは入り口ですか？」「そうですけど？？（当たり前じゃない）」
「もしかして…裏口から入った…なんてことはないでしょうか？」

つまり私は泥棒と疑われたわけですね。

当時の私はアホだったので（今も？（笑））、「えー？裏から入るはずないじゃないですか」と笑って答えた自分を今となっては殴ってやりたい気分です。あの時激怒しなかったので余計疑われたかもしれませんね。

でもね、素人考えですが、そんなに大騒ぎするほどのことなんですか？靴1足が正式な販売品でなかったことでここまで客を疑って根掘り葉掘り質問して。
1足くらいサンプル品とか返品がバックヤードに紛れ込んだりとかそういうケースは今までなかったんですか？（それはそれで商品管理に問題ありですが）頭から客を泥棒と疑うより、そういうケースということにして穏便に事務処理で終わらせたほうが、あとあとのためにも損しないと思いますが。現に二度と私は買い物に行かなくなりましたから。

で、結局「修理はできかねます」でお終い。えーーー？ミスキョウコの靴なのにミスキョウコの工場では直せないの？と正直思いましたが、断られたのは私が疑わしいからではなく、ただ単に修理が不可能な状態だったからだと思います。後に靴の修理専門店に持ち込んで「ソールごと取り換えになるので買い替えたほうがいいよ」と言われましたので。

それにしても「裏口から入ったりしませんでしたか？」と猫なで声で言われたあのセリフが何年経ってもいまだに脳裏によみがえります。

ところでその後。実はサンダルを購入した直後に、お店からお礼を兼ねた残暑見舞いのハガキが送られてきていて、それがひょっこり出てきたとき、しまった！と思いました。このハガキを見せていれば、少なくともここまで屈辱的な対応はされていなかっただろうに！ほんと、自分で自分に腹が立ちます。

ところで仮に私が泥棒だったとして、盗んだ靴の修理をそのお店に持ち込みますかねぇ・・・。本気でそう思ったのならいろんな意味で悲しいです。

これは特殊なケースでお互いにとって不運（特に私が）な出来事でした。誰が読んでも参考にはならないと思いますが、どこかで吐き出さなければ私も前に進めないので書いてしまいました。夏が来るたびに思い出してしまうので。
尚、今更お店側からのコメントや謝罪、事情説明は却って心が傷つきますので、頼むからこのままそっとしておいてください。覆水盆に返らず。これだけ書いたら気持ちもスッキリしました。長文失礼いたしました。

自分のあしにフィットして歩きやすいし品質がとても良いしオシャレな物からウォーキングシューズ迄揃っている。何と言ってもスタッフが親切丁寧です。シューズBOX全部ミスキョウコです。

お店の隣にコインパークがありました。
空いていればここに駐車したいですね。

外反母趾の母お気に入りの靴やさんです。場所はわかりづらいかもしれませんが、店員さんもベテランさんで、60代の母でも、毎回満足のいく買い物をさせてもらってます。お会計時には、お茶が出ます。