Korn Ferry

かつてヘイグループと言えば、独自のポイント方式の賃金システムが有名で、導入には破格の顧問料を要した。その後、コンピテンシーモデルが主力商品になった時期もあり、このモデルを作ると同時に、行動観察インタビューを行なうことで業績評価も育成のポイントも明らかにできるとされた。しかし、ヘイの売上は6－7割がアジアで、その大半が日本、もしくは日系企業が払っていることはあまり知られていない。現在では、幅広くサービスを広げているが、社長以下、スタッフがあまり変わらないのは、本国以上に稼いでいるからで、実は本国にはこれといったノウハウがあるか、疑問である。
実際、スペンサーの書いたコンピテンシーの本も理論的、学術的には怪しいもので、その他の出版物は直販、一般に公刊されていない。それだけ表には出せないものではないか。
もともとコンピテンシーはMcBerというシンクタンクとの提携で開発された商品、コンセプトで、今はその提携もない。それだけに、どんなノウハウ、ナレッジがあるのか、疑問だし、本国から提供されるものもなく、ただ、本国へのロイヤリティ送金があるからだけではないのか？
現在の日本法人トップは神戸大卒の元銀行員。覇気のない、冴えない人だ。茫洋として、頭がよさそうには見えないが、どうしてこんな人が長いこと、社長なのかも疑問。