Regalo

草の生い茂る小さな目立たない入口に小さなお品書き。商店街沿いに面しているが微妙にカーヴを描いた道沿いにある為目立たない、そんな小さな入口。そこからほの暗い階段をそっと降った先に広がる素敵な一つ星イタリアン。この通りを通る人々でもここにこういった店があることに気づかない住人も多いのではないかナ。
まるでスタートからの小さな演出の様、ワクワクさせてくれる。
イタリアンで美味いものが食べたくなると時折訪問。
今回はカミさんとランチを基本2700円からのコースで。

アンティパストにギアラとカブの煮込みを。これは前回も頂いたが美味かったのを思い出し再び注文。塩気が強めでカブの甘さが引き立つ。
しかしカミさんのお願いした鰆のカルパッチョ、マッシュルームの香りが素晴らしかった。少し分けてもらい（お行儀悪くてスンマセン）頂いてみると和の香りがする。なんと山葵が薄く塗ってある。そこに生マッシュルームの薄切りを合わす。これがストレートに三位一体になる。ちゃんと一体感。各々の香りが立体でせり上がってくる。
こっちにすれば良かったぁあヽ (`Д´) ﾉ

そしてパスタはボロネーゼの気分だったので注文。使うパスタはイタリアン初心者の小生、始めて聞いたラガーネとか。古典的な手打ち麺らしい。強いコシ、広めの幅と共に食感に力強さを与える。ソースも和牛、良く煮込まれ全く負けない。美味いわあ。
カミさんの鴨のラグー、山椒もほんのり効きこちらもンまい。

何よりメインの白老牛のビステッカ、今回の白眉。追加、千円で。約10cm角の塊肉を炭火でカリッとクリスピーに。この火入れ、さすがの技術。しっかり1〜2mmで線を引いたように止めてある。これが一つ星の技なのネ。ナイフを入れるとしっかり肉汁が。外はカリカリ、中はきめ細かいが締まりがある食感、上質な肉汁が口一杯に拡がる。いやー、参った。美味いデス、かなり。
カミさんのつくば美豚の炭火焼の火入れもさすが。香り、旨味共に素晴らしいだが、やはり牛サンに軍配。٩ ('ω') و

ここまででけっこう満足しちゃったので、デザートは少しでイイやとのことで、黒いティラミスをひとつ。なんだろう、黒いってとこに惹かれて注文。　
黒い皿のマスカルポーネペーストの上に大きい真っ黒な薄い紙状のプレートが一枚。なんで出来てるんだろーこれ、上から見たらから見ると完全に真っ黒。プレートを割りながらスプーンを入れる、しかしパリパリに砕けてしっかりティラミスに絡まる。それが甘みを与えさすがのバランス感。敷いてあるスポンジもちゃんと「そうは言っても僕はティラミスですから」としっかり主張、エスプレッソとしっかりの酒分も効いている。いかにも星付で出してくださる様な演出の逸品だった。

今回も素晴らしい料理だったが、まず感じたのが塩気が若干強めな印象を受けたカナ。
まあ、それ以上にかなり美味しかったんだけどネ（笑、

大満足でした、また必ず伺わせて頂きまーす。٩ ('ω') و