春雨庵
住所 | 山形県上山市松山2丁目10−12 |
電話 | +81 23-672-0824 |
時間 | 09:00-16:45 |
サイト | www.pref.yamagata.jp/cgi-bin/yamagata-takara |
カテゴリー | 史跡, 観光名所 |
評価 | 4.3 7 件の口コミ |
Harusamean | |
最寄りの枝 県政史緑地(文翔館:旧県庁) — 山形県山形市旅篭町3丁目4−番−51号 |
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近くの同様の会社 上山城郷土資料館 — 山形県上山市元城内3−7 |
春雨庵 件の口コミ
7 庭も超時代感とても日本的で絶品です! 1629年、時山城主頼之は、幕府の命により神山に流された是安禅師のために庵を建立しました。
禅師はこの僧院を「春允庵」と名付けました。
庭の手入れはされていましたが、建物の手入れはあまりされていないように感じました。
市内の道路は昔の城下町そのままなのでどこも狭く、曲がりくねっています。春雨庵に行く道も狭いですが、目の前に一応駐車場があり、よかったです。
安土桃山〜江戸時代を代表する僧の1人、
臨済宗大徳寺派 (一休さんのモデルとなった一休宗純と同じ) の沢庵宗彭 (たくあんそうほう) が紫衣事件で上山 (かみのやま) に流罪となった際に、当時の上山藩主土岐頼行から与えられた草庵になります。
赦免まで3年と短い期間でしたが、若き藩主土岐頼行は、沢庵和尚の人生観に心を打たれ藩政の相談等もしていたそうです。
この土岐氏は遡ると明智光秀、斎藤道三に美濃を追われた土岐頼芸 (ときよりのり、よりあき) と同系統の氏族になります。
草庵そのものは小規模ですが、とても趣がありその当時の暮らしに想いを巡らせる事が出来ます。
むしろその質素さが、沢庵和尚の宗教観、人生観、茶道感を表していると感じる事が出来ます。
中でも茶室は、千利休が大成した侘び茶を具現するかのようなストーリーがあります。
茶会に招かれる。歓迎され待合室で歓談する。茶室の造りや池、草花を楽しみ愛でる。茶室までの道中に美しさを見出す。茶室に招かれ、おもてなしを受け、茶室内の装飾や茶道具を楽しみ、茶を嗜み、茶の湯を通じた交流を一期一会として心に刻む。
以上のように、千利休のわび・さびのストーリーを見事に再現されており深く感動いたしました。
沢庵和尚自身は、わび茶から派生し美意識を加えた小堀遠州流 (武家茶・大名茶) と深い交流を持っていたそうですが、
茶の湯においても、茶禅一味など独自の世界観を持っていたのだと思います。
徳川家光、柳生宗矩・柳生十兵衛 (剣禅一致) 、細川藤孝 (連歌) 細川忠興等 (茶) との交流も有名です。
沢庵和尚にちなんだ現代に伝わる有名な物としてたくあん漬けがあります。
訪問する前に少しでも沢庵和尚について調べいていくと、感じる物も違うと思います。
私は沢庵和尚の人生観に深く感銘するものがあり、
こちらへ伺うのも1つの念願でありました。
かみのやま温泉駅から緩やかに坂を登る感じで徒歩20分程度。
住宅街の中でお店等はありませんが、沢庵坂を歩くその道中も楽しむ事が出来ます。
目の前に公衆トイレがあるので安心して観覧する事が出来ます。
紫衣事件で上山に流罪となった沢庵禅師が居住したとされる跡地です。建物の中には沢庵禅師がおられます。茶室は質素ですが味のある造りでした。
写真撮影月 平成30年3月、平成31年3月