二〇〇年羊羹 瑓永昌堂

父が粟津の出身と言うこともあり、小さい頃から大阪から帰省するたび、粟津のお兄さんがこちらの羊羹『夜の梅』をお土産で持たせてくれました。

子供でしたので和菓子にあまり興味もなく、美味しくないわけではないけども、別に進んで欲しがるものでも無かったのですが、昔の田舎ですから家長ではない弟はできるだけ早く家を離れて自分で暮らすようにと高校卒業ど同時に実家を離れ大阪で暮らすようになった父親に取っては育った地元のお菓子だったのでしょう。子供ながらに嬉しそうに夜の梅を家長の兄さんから受け取る父の顔をいまでも良く覚えています。

父もなくなりいく数年、父より長生きしたお兄さんが亡くなられたと喪中ハガキで知ることとなり、ひさびさ墓参りと兼ねて旅行で北陸で来たからにはと自分用とお兄さんへのお供え物に夜の梅を選ばせて頂きました。何の変哲もない、普通に真面目にちゃんと作っただけの羊羹ですが、今の私にとっては唯一無二の羊羹です。

れんの羊羹を差し上げるのに買いに来たらお店がリニューアルされていて中は黒をベースにモダンなお店になっていてびっくりしました

差し上げた方から美味しいと言われ選んで良かった

近くに行ったら次は自分ように買っていきたいです

羊羹がめちゃくちゃおいしかったです。
虎屋さん以上かも。