志摩

廓と言えば身売り、悲惨というイメージがあるが、小劇場と言うべき所。芸を極めた芸子さんの躍りを鑑賞した。鑑賞する側の旦那衆も、小唄や三味線、踊りをわかっていなければ、楽しめないので、習い事としてたしなんだ後、ここに通った。わざと襖を締め、隣の部屋から聞こえる笛を鑑賞するなど、粋を楽しむ場所。なにも知らないで行くと「野暮」と言われたそうな。それで今も年配者は小唄など習ってたのだなと納得。

お抹茶を頂きましたが上手な人が点てられたお茶でキメの細かいふんわりしたお味で観光地で出てくるただの抹茶を混ぜましたというお茶では無かったのが一番印象的でした。お菓子も夏らしく、生け花も野花が雰囲気よく生けられていて粋でした。

江戸時代の文政3年 (西暦1820年) に建てられたお茶屋の建物で、国の重要文化財に指定されています。
お茶屋内には、香がたかれ、素晴らしい風情を感じることができます。
また、別棟の「寒村庵」では、庭を見ながら生菓子付き抹茶も頂けます。
入館料500円と抹茶代700円は無駄にはなりません。
なお、手荷物等はコインロッカーに入れる必要があり、館内ではスマートフォンによる撮影しかできません。
文化財保護や施設の運営のため快く応じたいものですね。

タイムスリップしたかのような内装にビックリしました。いたるところに細かく装飾が施されていたり豪華さを求めた部屋を見ることができ、おもしろかったです。ですがとても落ち着いた雰囲気でひとがあまりいなかったこともあり、キレイに整えられた中庭を見下ろしながら畳に座ってゆっくりした時間を過ごすこともできました。
更に併設された喫茶スペースにて、お庭を眺めながらの生菓子とお抹茶を楽しめました。どちらもとてもおいしく季節の生菓子を頂けます。あまりにも良い空間だったので2回も行ってしまいました。一度行ってみることを強くオススメします！！

鴨居の低さに歴史を感じました。 写真ではわかりづらいですが、金箔がどこも本当にキレイでため息が出ます。
星を−1にしたのは照明が暗くて簪や笄のコレクションをもっと見たかった点と無言で立ってた男性がちょっと怖かった点です。 建物としては入館料500円に薄茶と上生菓子を追加して合計1200円の価値は十二分にあると思います。